****
「ゼロから、すべてを聞いたそうだね。」
ジンの言葉に、私は静かに頷いた。
すると、ジンは真剣な顔つきで、ふぅ、と息を吐いた。
「そっか……。ゼロから話してくれるのを待ってほしい、とは言ったけど。フィオネちゃんには酷だったね。」
私は、向かい合わせに座っているジンを
まっすぐ見た。
彼は、彼なりにゼロのことを信頼して、言った結果なんだろう。
「……ゼロは、本当に帰ってこないつもりなの?」
私の問いかけに、ジンは答える。
「あいつは、この二日は月の塔に泊まる。君の答えが決まるまでは、ここには戻ってはこないだろう。」
私は、うつむいて、何も話すことができなかった。
少しでも話すと、涙が出そうだった。
そんな私を見て、ジンは少しためらうように言った。
「…ゼロのこと………嫌いになった?
このまま相棒を解消するつもりかい?」



