すると、私の想像してたのとはまったく違い、ジンはにっこりと笑った。
「ま、僕は“部外者”だから。この先は二人の問題だしね。
この話はおしまい!」
けろっとしたジンの態度に、私とゼロは拍子抜けして、目の前のテーブルに突っ伏した。
や…やられた。
ジンは、こういう男だった。
核心をつくようなことを言っておいて
肝心なことになると語ろうとしない。
ゼロも、極度の緊張から解かれたようで、突っ伏しているので顔は見えないが、
少し機嫌が悪くなっているのはひしひしと感じる。
ジンは、そんな私たちを気にも留めないで扉に向かって歩きながら言った。
「さぁ、再会の記念に、夕飯でも一緒に
どうだ?
俺の部屋に、この地方名産の魔獣の肉があるんだ。」
“肉”という単語に無意識に体が反応する。
ゆっくり起き上がったゼロも表情からも、テンションが上がったのが感じられた。
ジンは、にっこりと笑うと
「持ってくるよ」と言って、部屋を出た。



