ゼロがジンに向かって呟いた。
さっきまでとは違う雰囲気に、
私は少し違和感を感じる。
やはり、ゼロは私に何かを隠している。
それは、旅を始めた頃から感じていたが
もしかして、ゼロの言った“ケジメ”というのは、そのことと何か関係があるのだろうか。
「お前の魔法のこと、深い事情までは知らないけど。
…相当厄介みたいだね。」
ジンは、ふいに真剣な表情をして
そう言った。
ゼロも、私もジンの次の言葉に神経を集中させる。
星の町では、ゼロのことは僕からは話せない、と言われたけど
今なら、ジンから聞けるかもしれない。
その時、ジンは、ソファからすくっ、と立ち上がった。
ゼロはポーカーフェイスのままだが、
その顔からは動揺が感じられる。
心臓が、鈍い音を立て始めた。
もし、ここで旅の目的を聞いてしまったらどうする?
それが、私にとって良くない情報だったとしたら?
いろいろな感情がぐるぐると私の中を駆け巡る。



