ガタガタガタッ!!
急に町が激しく揺れだした。
地震が起こっているようだ。
「何が起こってるんだ…?!」
ゼロがそう言ってある一点を見つめた。
その視線の先は最果ての丘がある方角だ。
私も、ベランダの柵につかまりながら
外を見回す。
町中の建物が震えている。
まるで、何か、得体の知れない“何か”が
この町に差し迫っているようだ。
すると、その時、町の中心にそびえ立つ塔のてっぺんから丘の方角に向かって
ものすごい速さで光の矢が飛んだ。
その時、ゆっくりと揺れが収まってゆく。
そして数十秒後、町は、再び夜の静けさを取り戻した。
「今のは何だったの…?」
私が呟くと、ジンが塔の方を見ながら
答えた。
「ここ一ヶ月前から最果ての丘から地響きがするようになったんだ。
…そして、この町の塔から魔力のこもった“光の矢”が放たれて、それを鎮める、
というのの繰り返しさ。」



