その瞬間、ラグナは、いつもよりさらに
ドスの聞いた声で訂正する。
「んなわけないでしょ。“友人”として
言っただけよ。
私はもう、とうの昔に吹っ切れてるんだから。」
再び、ジェフが驚いて目を大きく開いた。
「えっ!ラグナって、兄貴のこと好きだったの?!」
少し私も勘付いていたけれど、初耳だ。
私も少しドキドキしてラグナの方を見た。
ゼロは、なんとなく居心地が悪そうに
いつものような無愛想な顔をしている。
ラグナは呆れたようにジェフを見て
そしてゼロの頭をぽんぽんと叩きながら
言った。
「ゼロが本当にこれぐらいの歳だった頃の話よ。
…あの頃はみんな幼かったの!
純粋だったの!!」
ラグナは少し頬を赤らめて言い放った。
ゼロは、表情を変えずに黙っている。
子ども扱いされて、少しムッとしているようにも見える。
ジェフは傷ついたような顔をして
「やっぱり兄貴は昔からモテてたんだ…」
と、ぼそっと呟いた。



