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たっ、たっ、たっ…と二つの足音が町に響く。





ガーディアンだけでなく、都市中の人々の時が止まっているようだ。




「逃げやすいだろ?」とゼロは少し自慢げに笑う。




その時、目の前の路地から、二つの影が飛び出してきた。






私たちは、驚いて立ち止まる。





その二つの影は、上級ガーディアンのブラッドと、レオだった。





「ゼロ!お前、ついにお尋ね者になったみたいだな。

このままだったら、フィオネもガーディアンに手配されそうだぞ。」





レオが私たちを見ながら言う。





「……何で動いてんだよ。捕まえに来たのか?」




ゼロが、じろり、とレオを睨む。




「上級ガーディアンともなれば、自力で解けるのさ。

まぁ、今動けるのは、俺らと、ダリシーン王ぐらいだろうな。」




レオがふっ、と笑いながら答えた。



ブラッドが、私たちを見ながら続ける。