頭上からいきなり声が聞こえて、
私は驚いてログハウスの屋根を見上げる。
すると、そこには黄金の髪の毛が輝く
一人の青年がこちらを見下ろしていた。
「ゼ…ゼロ?!どうやって登ったの?」
屋根に上がる階段などはもちろんどこにもない。
「フィオネも来るか?」
ゼロは、藍色の瞳を輝かせ始めた。
すると、私の体がふわり、と宙に浮いた。
私はそのまま、ゼロの光に導かれて屋根の上へと飛んで行く。
すとん、とゼロの隣に着地した後
すぅ、と魔法の光が消えていった。
「びっくりした……。今はたくさん魔法を使っても平気なの?」
私がゼロに尋ねると、彼は屋根に寝転びながら言った。
「もう十分体力は戻ったしな。
この体のうちに魔法を使っとかないと、感覚が鈍る。」
そうなんだ…。
私もゼロの隣に寝転ぶ。
「さっきよりも、空が近くに感じるね。」
私がそう言うと、
ゼロは「そうだな。」と返事をする。



