ゼロの相棒






グランは、むぅ、と表情を変えずに言ったが、ゼロは何もなかったかのようにスタスタとログハウスの中に入って行く。




私も後に続いて行った。




グランは、そんな私たちを見て、何か言いたげな顔をしたが、結局は何も言わずに、家の扉を閉めた。





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夕飯を食べ終わると、外はもう一面の闇となっていた。



私はドキドキしながら家の中を見渡したが、青年に戻ったはずのゼロの姿が見えない。




グランも、暖炉のそばで、うとうととしている。






ゼロ……どこ行ったんだろう?






…まぁ、都市に帰ってきたことは、ゼロの中でも重大なことだったんだと思うから

たぶん一人で考えたいこともあるんだろうな。





私は、外の空気を吸いたくなって、
一人でログハウスを出た。




深く深呼吸をして、空を見上げると、月のない空は、一面の星の世界だった。





「月がなくても星がいつもより見えるから
この空も好きだな……。」






私はぽつり、と呟いた。






「俺もそう思うぞ。」