五つの影が、追いかけてきているのを背中に感じる。
その時、ゼロは急に、ばっ、と後ろを振り返り、手を前に突き出した。
ゼロの体から金色の光が溢れ出す。
その光は森の木々たちを包んで、
それらの形を変えていく。
そして、一瞬のうちに木々が生い茂り、
私たちが通ってきた道を隠してしまった。
「森の地形を少しいじるか。」
ゼロは、いたずらっ子のような顔をして
にっ、と笑った。
ゼロは、リベリオンとの鬼ごっこを楽しんでいるように見える。
楽しんでいい状況なの??
私は緊張でいっぱいだ。
「走るぞ、フィオネ。
上空からも侵入できないように、グランの家ごと魔法で隠そう。」
ゼロは、真剣な表情でまっすぐ空を見上げると、天に向かって魔力を放出した。
森中を、ゼロの光が包んでゆく。



