リベリオンは、ゼロの過去を調べて、ゼロが王に反抗していることを知っているのだろうか?
ダリシーンが嫌いなのはこっちも一緒だけど、そんな卑怯なやり方を平気でするなんて、信じられない。
その時だった。
ゼロが、キッ、と私の背後を睨みつける。
「……フィオネ、尾けられたな。」
私は急いで振り返った。
人影は私には把握できなかったが、ゼロには魔力などでも感じられるのだろう。
少なくとも五人はいるらしい。
「リベリオンの奴ら?」
私が小声で尋ねると、ゼロは「あぁ、おそらくな。」と目線を変えずに言う。
「撒くぞ、フィオネ。
俺から離れるなよ。」
ゼロは藍色の瞳を輝かせ始めて
きゅっ、と私の手を握った。
とくん、と小さく心臓が音を立てる。
今までは、手を繋ぐぐらいなんとも思わなかったのに。
……なんか変だ…。
その時、私はゼロに、ぐいっ、と引っ張られて、咄嗟に今が危機的状態だってことを思い出す。
ゼロとリベリオンの接触を知られたとしたら
悪い関係があるように誤解されてしまう
可能性もある。
私たちは、森に向かって走り出した。



