私がラグナの言葉に考え込んでいると、
ラグナがふぅ、と息を吐いた。
「私が知っているのは、これぐらいね。
ゼロの旅のことは、やっぱり本人に聞くのが一番いいと思うわ。
さっきも言ったけど、ゼロなら、時が来れば自分から言ってくれるわよ。」
ラグナが、私を見ながら言った。
私は、椅子から立ち上がると、ラグナに向かってお辞儀をした。
「本当にありがとう。
…私、ラグナと話せてよかったわ。」
これは、私の心からの本心だった。
ラグナとはもっと仲良くなりたい。
それを聞いて、ラグナも小さく微笑む。
「都市を出るとき、ゼロとまた来てね。
待ってるから。
…絶対よ。」
ラグナは、ゼロのことを真剣に考えていて、本当に大切に思ってるからこそ
素性のわからない、魔法も使えない人間の私を、よく思わなかったんだ。



