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「ただいま!ジェノバ!!」
私がドアを開けると、ジェノバが、ばっ、と抱きついてきた。
「遅い!!心配したんだぞ……!
町の様子も少しおかしかったようだし、かすかに魔力を感じた気がしたんだが……。」
ジェノバは私の後ろにいる見慣れない少年に気がついた。
「君は……?」
ゼロはジェノバの前に来ると軽く頭を下げた。
「ゼロ…、と申します。」
ジェノバは、まじまじ、とゼロを見た。
私は、ジェノバに向かって言う。
「ゼロに危ないところを助けてもらったの。」
ジェノバは更に、彼をじっと見つめた。
「それはそれは……。フィオネが迷惑をかけたね。」
ジェノバは少しの沈黙の後、こう続けた。
「先ほどの魔力は君かね…?」
ゼロは少し驚いたような顔をしてジェノバを見る。
そして、真剣な顔つきで口を開いた。
「ジェノバさんも…魔法使いなんですか?」
ゼロの言葉にジェノバは少し笑って答える。
「いやいや、少し魔力に敏感なだけだよ。
…しかし、わしにも感じるほどの魔力なんて
君は一体…?」



