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「おっかえりー!俺、ちゃんと留守番やってたよ!」





店に着くと、ジェフがカウンターから身を乗り出して叫んだ。




「はいはい。ありがとう、ジェフ。


フィオネ、店の奥に行きましょう。
ここじゃあ、お客が来たら話せないわ」






ジェフは、その会話を聞くと
私とラグナを交互に見て、にっこりと笑う。




「ん?二人とも、なんかあった?」




ジェフが尋ねる。





すると、ラグナが微笑しながら言った。




「フィオネがダリシーンに喧嘩売ったのよ。さすが、ゼロの相棒よね。」





その言葉に、私は胸がいっぱいになった。




ラグナが、私を“ゼロの相棒”だと、
認めてくれている。





なんとも言えない喜びが、私を包んだ。




ジェフも、そんな様子を見て、微笑んでいる。









ラグナに続いて店の奥に入ると、
椅子に座ったラグナが私を見て言った。





「そういえば、私に聞きたいことがあったのよね?なに?」