その言葉を聞いた瞬間、私の体は自然に動いていた。
「ちょっとあんた。その言葉、訂正しなさいよ。」
私は、つかつかとダリシーンに近づいて行く。
ラグナは、驚いたような顔で私を見る。
ダリシーンとガーディアンたちも、一斉に私に視線を向けた。
「…人間の小娘か。なんだ貴様は。」
ダリシーンが冷たい目で私を睨む。
「私はゼロの相棒のフィオネよ。ゼロのこと侮辱するのは許せない。
今の言葉、訂正して。」
私も負けじとダリシーンを睨む。
怖いとか、そういう感情は一切なかった。
ダリシーンは少し目を細めて、
再び冷たい口調で静かに言い放つ。
「あの混血児はこの国の恥の象徴だ。
人間なんぞの血で、王家の血筋が汚されてしまった。
あいつの存在が世間に知られれば、国の混乱が起こった過去のような事件が起こるところだったんだぞ。」



