「うーん……。小さい時から、弟のように思ってきたけど…。
魔力が並でないってこと以外は、普通の少年だったわ。」
ベルは私をまっすぐ見て、続ける。
「彼が今の姿にされたという時も私はそこに居なかったし
私がその事を知った時は、ゼロはもうすでに都市を出た後だったわ。」
そうなんだ……。
やっぱり、みんなゼロがなんの目的で相棒探しの旅に出たのか、知らないんだ。
ベルの言葉を聞いてジェフも口を開く。
「ゼロの兄貴には、俺が幼い頃から魔法を教えてもらったりしてたけど、出生の秘密とかを知ったのは、兄貴が都市を出た後だったなぁ…。」
「あと、昔から女の子たちにはきゃーきゃー騒がれてたような記憶があるな」と
ジェフは続けてぶつぶつと呟いている。
この様子だと、ゴリーさんやガーディアンの人たちも重い方の過去は知らなさそうだな…。
やっぱり、グランさんや、ジンにしか言ってないのかな。



