ゼロの相棒





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それから私たちは森を歩き続けて

夜にはもうすぐで森を抜けるところまで来た。





森を抜ければ、後は草原をひたすら越えて、大きな川を渡ったらすぐ着くらしい。




ゼロが、テントを張りながら言った。




「テント生活は多分今日で最後になりそうだな。近道したから、明日には着きそうだ。」





ゼロの言葉に、私は胸が高鳴る。



明日には都市に着く、ということだ。




ゼロが育った町かぁ…。




都市は、人間も住んでいるが、ほとんどは魔法使いの町らしい。




「都市についたら、グランの所に顔を出そうと思ってるんだ。」





グランさんって、確か、ゼロの育ての親のおじいさんだよね。


私は、ジンから聞いた、すごい実力を持つ魔法使いで、怒ると怖い…ということしか知らない。





「勝手に旅に出た俺に、会ってくれないかもな。」





ゼロはそう言うと、少し苦笑いを浮かべた。