「え…?…どういう意味?」
私は、急に雰囲気が変わったゼロに
少し動揺する。
「フィオネの考えてる“相棒”って……
どういう関係?」
ゼロは再び尋ねる。
少年は私の方を振り向かずに…
だが、置いていかない速度で歩いていく。
私は少し考えてから口を開く。
「えっ…と。なんでも言い合える仲で、
お互いのことを信頼し合ってて、いなくてはならない存在で…
離れたら寂しい人……かな。」
私が言い終わると、ゼロはこちらにパッ、
と振り向いた。
その顔は、優しいようで、寂しそうで。
ゼロは何も言わなかった。
私たちは少しの間、止まってお互い見つめ合っていた。
ゼロは何かを言いかけようとして、ためらっているようだった。
「…そうか…そうだよな。」
ゼロは、ぽつり、とそう言うと、
また私に背を向けて草木を踏み分け始めた。
小さな背中からは、ゼロが何を考えているのか、まったく感じられなかった。
ただ、旅がもうすぐ折り返し地点に着くことを
私はふと、頭の中で考えていた。



