「ねぇ…重くない?」
私が心配して尋ねると、ゼロはまっすぐ前を向いたまま答える。
「大丈夫だよ。前にも言ったけど、フィオネは軽いから。
……でも前よりは重くなったな。」
がん!
私は心に大きなダメージを受けた。
自分が前よりも太ったのはわかっていたが、言葉にされるとキツイものがある。
ゼロの背中に顔をうずめる。
すると、ゼロは少し笑いながら
大丈夫大丈夫、そんな変わんない。
と、言っている。
「ゼロってば…最近私のことよくからかうよね。」
むぅ、と少し怒りながら私は彼に言う。
「フィオネの反応が面白いんだよ。
…だんだんフィオネのことがわかってきたしな。」
その言葉に、私はパッと顔を上げる。
「…それって、相棒らしくなってきたってこと?」
だんだん相棒としての仲が深まってきているように感じるのは私だけだろうか?
今のゼロの言葉は、私にとってとても嬉しいものだった。
私自身を、ゼロがもっと知ってくれたということだから。
その時、ゼロがさっ、と下降をし始めた。
彼の顔を見ると、少し真剣な顔をしている。
無言のまま、地面に舞い降りると、ゼロはゆっくりと魔力を消していく。
不思議に思って見ていると、ゼロは静かに口を開いた。
「なぁ…。フィオネにとって、“相棒”って何?」



