ゼロの相棒






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森の中を進んでいると、コンパスと地図を手にしたゼロが、急に立ち止まった。





「ゼロ?どうしたの?」





私が不思議に思って尋ねると、ゼロは
いきなり草木をかき分けながら脇道に入っていく。




え?そこ、道じゃないけど…?






「フィオネ。俺の後について来て。道作るから。」






まさか、近道ってこういうこと?




ゼロは草木を踏み分けて道を作って歩く。



私は大きな樹の根っこを避けながらついて行った。






都市の周りは森に囲まれてるみたいだけど




道以外の森を通るのは本当に大変だ。





ゼロは慣れているようにどんどん進んでいく。





私も、闇町の森で育ってきたはずなのだが、ゼロとは比べものにならない。






そういえば、ジンの話では、ゼロは都市のはずれにある森の中の家で育ったらしい。







だからか……。






時々、野生児のように自然に慣れている感を感じるのは。