電話ではいろんなことを話した。
好きなバンドのこと、学校のこと
友達のこと、部活のこと、愚痴も。

ルイとの時間は楽しくて幸せだった。

ある日、私が病んだ。
原因は元カレが絡んでいた。

その元カレは最低で最悪なやつだった。


その日私はいつものように学校から帰ってきていた。
交差点で友達と別れ、お互い逆方向へ進む。

私の家の近くにある公園。
そこに、その元カレがいた。
友達と思われる人数人とたまっていた。

私はバレないように公園の方は向かず
下を向いて歩いていた。

『梨亜?』

呼ばれたが
知らないふりして歩き続ける。

『梨亜でしょ?久しぶり!!』

近寄られたらもう終わり。
バレるしかないのだから。

『久しぶりです...』
こいつは、私が中3のときの元カレで、先輩。私の初めてを奪った。
少しでも抵抗すると私の体に傷をつけた。

私が「別れよう?」と言うと殴った。
私はそいつから逃げるように少し遠くの高校を受けた。

『梨亜、ヤラせて?』

『彼女としてください...』

『彼女いないから。』

『私は、彼氏がいます...』

こんなやつと付き合ったことが間違いだったのだろうか?
でも、私が愛したのは事実。

『まあ、そこには興味無い。』

『え...??』

キスされた。

『なんでですか...?』

『帰れ。』

『...はい。失礼します。』

ルイへの罪悪感と死にたさで
私の心は崩れていった。