僕等はまだ恋を知らない






この声………。


なんとなく聞いたことがある声だ。




ゆっくりと足元から上へと視線を伸ばすと、あまりの衝撃にガタンと椅子が揺れた。





「あっ……………!!」





「……あ」





青い瞳に明るい茶色の髪の毛。



1度見たら忘れられないとても綺麗なもの。








さっきぶつかった人だ。







九条直くん……………。