僕等はまだ恋を知らない



「あっ……」



わ、私何してるの!?



初対面の人の顔に触れるなんてどうかしてる。




ちゃんと謝れてもいないのに、これ以上罪を重ねるわけにもいかない。




「あの、ごめんな……………」







…………ーーーキーンコーンカーンコーン……







「え?」






私の言葉を掻き消すかのように、綺麗に学校のチャイムと重なった。