「あっ、千歌!」


大好きな人の声が聞こえた。


「光輝!泥だらけじゃん!きったない!」


私は小学生の頃から幼馴染の光輝が好き。

でも、野球一本!って感じだから彼女どころか、女友達もいない。


…振り向いてもらえるのか?


そんなことは気にしない。


野球一本の光輝も含めて好きなんだから!



「…おい、聞いてっか?」


「え、あ、なに?ポカリ?」


「惜しい。アクエリアス買ってきて!」


いやどっちもそんな変わんないだろ!


「ポカリならいいけど?」


「えっ…」


なんのこだわり!?