そのままでいい。




指定された家へと歩く。




沈黙が続く。





そして光が口を開いた。





「清香、あのことで?」



「え?」



「いや、卒業式のあのときのことでその・・・今のようになったんかなって・・・」



「別に。大学生なったら自分変わらなきゃなって思ってたよ。」



「言葉のなまりとかも直したんやな。」



「・・・私は変わったの。そしてそれを維持するために努力もしてる。

 もう昔の私はいないの。

 だから違う人なんだと思って接して。

 じゃないと違和感ありすぎてこの5日間やりにくいんじゃない?」




「・・・・・」