ずっと、君に恋していいですか?

志信は薫をギュッと抱きしめて、薫の頭に鼻先をくっつけた。

(オレの好きな薫の匂いがする…。)

「志信…私、汗臭いから…。」

薫は志信の腕の中で、恥ずかしそうに身をよじる。

「全然臭くないけど。仕事した後の薫の匂い、オレは好き。」

「仕事した後の匂いが好きって…志信、おかしいよ…。もしかして匂いフェチなの?」

「誰でもいいってわけじゃない。」

「でも恥ずかしいから…。」

志信がくっつこうとすると、薫は逃れようとして、二人でじゃれ合うように床に倒れ込んだ。

「薫だから好きなんだよ。オレは薫の全部が好き。」

志信は薫を見つめながら優しく髪を撫でた。

「ありがと…。私も志信のそういうところ、大好き。」

「そういうところだけ?」

薫は笑って志信に抱きついた。

「全部好き。」

二人は抱きしめ合って、短いキスを何度もくりかえした。

重ねる唇が少しずつ熱を帯びて、もっと深いキスを求め合うと、志信は薫の胸にシャツ越しに触れて手を止めた。

「…明日の朝は早いの?」

「うん…。」

「そっか…。じゃあ…やめとく。」

志信は小さくため息をつき、薫の体から手を離して起き上がった。

「もう10時前だな。…帰る?」

「…うん。」

「送ってく。」

「うん…。」