ずっと、君に恋していいですか?

それから手を繋いで歩いた。

近所の弁当屋に立ち寄って買った弁当を志信の部屋で食べた。

ビールを飲みながら、薫は今日の残業と土日の出勤の理由を話した。

「ウイルス性の胃腸炎とインフルエンザ?」

「うん。夜のアルバイトスタッフの間で蔓延してるみたい。キャンペーンもあるし週末だから人手が足りなくて。」

「そうか…。それで薫が出勤するんだな。」

薫の残業と休日出勤の理由に納得はするものの、志信はやはりがっかりしている。

(それが薫の仕事なんだから、仕方ないってわかってるんだけど…なんかな…。)

志信はため息をついた。

黙り込んでしまった志信に、薫は困った顔をしている。

「…怒ってる?」

志信は小さく笑って、薫を手招きした。

薫がそばに行くと、志信は薫を後ろから包み込むように抱きしめる。

「怒ってないよ。怒るような事じゃないし。ただがっかりしてるだけ。」

「ごめんね。」

「謝らなくていいよ。バイトの子たちが病気になったのは薫のせいじゃないもんな。ウイルスが悪い。」

「そうなんだけど…。」

志信は薫の頬に口付けて、抱きしめる手に力を込めた。

「ずっとこうしてられたらいいのにな…。」

「ずっと?」

「ずっと。」

「ずっとこのままってわけにはいかないけど…ずっと一緒にいるよ?」

「うん…。」