ずっと、君に恋していいですか?

薫は更衣室で着替えを済ませ、スマホを手にした。

志信へのメッセージを送ろうとして、ふと手を止める。

(さっきの青木部長…あれ、何が言いたかったんだろう?)

青木部長が何を言いたかったのかはよくわからないが、心配してくれている事は間違いないと思う。

(無理して働いて体を壊すなって事?)

薫は少し首をかしげながら志信にメッセージを送り、会社を出た。




手元に置いたスマホの通知音が鳴ると、志信は慌ててトーク画面を開いた。


【遅くなってごめんね。
今から帰ります。】


薫からのメッセージを見た志信は少しでも早く薫に会いたくて、上着を掴んで部屋を飛び出した。

会社を出たところなら、薫が家に着く前に会えるはずだ。

志信は会社に向かって走った。


しばらく走って行くと、道の向こうから歩いてくる薫の姿が見えた。

(薫だ…!!)

薫は走って来る志信の姿に驚いた顔をした後、笑って手を振った。

志信は薫の元まで走って来ると、そのまま薫を抱きしめる。

「捕まえた。」

「ただいま。」

「おかえり。」

「迎えに来てくれたの?」

「うん。早く会いたかったから。」

志信の言葉に、薫は嬉しそうに笑った。

「ありがとう。遅くなってごめんね。御飯食べた?」

「まだ。薫待ってた。」

「じゃあ…もう遅いし、どこかで食べる?」

志信は薫の手を握って笑う。

「そうだな…。弁当でも買って、たまにはうちで食べよう。」

「うん。」