薫の福岡支社への転勤が決まった後、実は青木部長が薫を福岡支社に行かせて欲しいと人事部にお願いしたのだと梨花から聞いた。
青木部長は、会社と仕事に捕らわれて身動きが取れなくなっている薫を自由にしてやりたいと常々思っていたらしい。
上田部長が志信を本社SS部のサポートにまわしたのも、実は青木部長の差し金だった。
あの頃には福岡支社SS部に誰かを転勤させるという話が上がっていて、志信を福岡に行かせれば薫もきっとついていくだろうと思っていたそうだ。
だけど薫が仕事を選んで志信と別れた事を、青木部長は申し訳なく思っていたのだという。
どうして青木部長の意図が人事異動に反映されるのだろうと思ったら、青木部長は実は、会長の姉の息子、すなわち甥にあたるのだそうだ。
“私の両親はこの会社の人間ではないから、私が幹部になることはないし、こんな権限は今まで使った事ないよ。ただ、卯月くんは本当によくやってくれたし、娘のようなものだからね。幸せになって欲しかったんだよ。”
薫の送別会の日、梨花、ありさ、美咲の3人を前に、酔いのまわった青木部長が上機嫌でそう話したと梨花は言っていた。
青木部長は、会社と仕事に捕らわれて身動きが取れなくなっている薫を自由にしてやりたいと常々思っていたらしい。
上田部長が志信を本社SS部のサポートにまわしたのも、実は青木部長の差し金だった。
あの頃には福岡支社SS部に誰かを転勤させるという話が上がっていて、志信を福岡に行かせれば薫もきっとついていくだろうと思っていたそうだ。
だけど薫が仕事を選んで志信と別れた事を、青木部長は申し訳なく思っていたのだという。
どうして青木部長の意図が人事異動に反映されるのだろうと思ったら、青木部長は実は、会長の姉の息子、すなわち甥にあたるのだそうだ。
“私の両親はこの会社の人間ではないから、私が幹部になることはないし、こんな権限は今まで使った事ないよ。ただ、卯月くんは本当によくやってくれたし、娘のようなものだからね。幸せになって欲しかったんだよ。”
薫の送別会の日、梨花、ありさ、美咲の3人を前に、酔いのまわった青木部長が上機嫌でそう話したと梨花は言っていた。



