1ヶ月後。
福岡支社SS部のオフィスでは、販売促進課主任の笠松志信が、郊外のSSのキャンペーンに必要な仕入れ数と見込み売上高を割り出そうと、パソコンの前で頭を抱えていた。
その左手の薬指には、まだ新しい結婚指輪が光っている。
「ただいま。どうしたの、笠松くん?」
担当のSSから戻ってきたSS部 部長補佐の卯月薫がパソコンを覗き込む。
「あー…おかえりなさい。キャンペーンの概算を…。」
「ん?ここの数字がおかしい。これじゃ全然足りないよ。とりあえず倍は入れとかないと。それからここは多すぎるな。3分の2もあればじゅうぶん。」
薫は訂正箇所を指でさし、トントンと軽く画面を叩いた。
その左手の薬指にも、志信とお揃いの結婚指輪が光っている。
「あ…ホントだ。道理で合わないと思った…。作り直します。」
志信は言われた通り、数字を入力し直した。
(おお…さすがオレの嫁…。完璧だ…。会社辞めさせないでホントに良かった…。)
福岡支社SS部のオフィスでは、販売促進課主任の笠松志信が、郊外のSSのキャンペーンに必要な仕入れ数と見込み売上高を割り出そうと、パソコンの前で頭を抱えていた。
その左手の薬指には、まだ新しい結婚指輪が光っている。
「ただいま。どうしたの、笠松くん?」
担当のSSから戻ってきたSS部 部長補佐の卯月薫がパソコンを覗き込む。
「あー…おかえりなさい。キャンペーンの概算を…。」
「ん?ここの数字がおかしい。これじゃ全然足りないよ。とりあえず倍は入れとかないと。それからここは多すぎるな。3分の2もあればじゅうぶん。」
薫は訂正箇所を指でさし、トントンと軽く画面を叩いた。
その左手の薬指にも、志信とお揃いの結婚指輪が光っている。
「あ…ホントだ。道理で合わないと思った…。作り直します。」
志信は言われた通り、数字を入力し直した。
(おお…さすがオレの嫁…。完璧だ…。会社辞めさせないでホントに良かった…。)



