数日後、インフルエンザで欠勤していたスタッフも全員回復し、職場に復帰した。
やっと休みの取れた薫は、ベッドで手足を投げ出すようにして横になり、天井を見つめていた。
休みで何もする事がなくなると、志信の事ばかりが思い出され、とめどなく涙が溢れた。
何度となく志信と過ごしたこの部屋で一人、離れてしまった志信の事を思い出すのはつらすぎる。
(志信がいないと…仕事しかないんだな、私…。)
何度も抱きしめて、好きだよと言ってキスしてくれた。
指先で頬を撫でて、かわいいと言ってくれた。
薫の作った料理が一番好きだと言ってくれた。
誰よりも一生懸命仕事をしている薫が好きだと言ってくれたのに、仕事を投げ出せないせいで嫌われてしまった。
(やっぱり、仕事ばっかりしてかわいくない私なんかじゃ、志信を幸せにはしてあげられなかった…。)
夕方になっても、相変わらずぼんやりとベッドに横たわっていると、テーブルの上のスマホが着信を知らせた。
(志信…?)
慌ててベッドから下りてスマホを手に取る。
しかし画面に映る発信者の名前は、志信ではなく梨花だった。
(…当たり前か…。志信のわけない…。)
薫はため息をついて電話に出た。
「もしもし…。」
「あ、卯月さん、お久しぶりです。」
「うん…久しぶり。」
「今日、仕事ですか?」
「いや…休みだから家にいるよ。」
「ちょっと、渡したい物があるんです。出て来れます?」
やっと休みの取れた薫は、ベッドで手足を投げ出すようにして横になり、天井を見つめていた。
休みで何もする事がなくなると、志信の事ばかりが思い出され、とめどなく涙が溢れた。
何度となく志信と過ごしたこの部屋で一人、離れてしまった志信の事を思い出すのはつらすぎる。
(志信がいないと…仕事しかないんだな、私…。)
何度も抱きしめて、好きだよと言ってキスしてくれた。
指先で頬を撫でて、かわいいと言ってくれた。
薫の作った料理が一番好きだと言ってくれた。
誰よりも一生懸命仕事をしている薫が好きだと言ってくれたのに、仕事を投げ出せないせいで嫌われてしまった。
(やっぱり、仕事ばっかりしてかわいくない私なんかじゃ、志信を幸せにはしてあげられなかった…。)
夕方になっても、相変わらずぼんやりとベッドに横たわっていると、テーブルの上のスマホが着信を知らせた。
(志信…?)
慌ててベッドから下りてスマホを手に取る。
しかし画面に映る発信者の名前は、志信ではなく梨花だった。
(…当たり前か…。志信のわけない…。)
薫はため息をついて電話に出た。
「もしもし…。」
「あ、卯月さん、お久しぶりです。」
「うん…久しぶり。」
「今日、仕事ですか?」
「いや…休みだから家にいるよ。」
「ちょっと、渡したい物があるんです。出て来れます?」



