ずっと、君に恋していいですか?

翌日からの山寺SSは、スタッフ不足に苦しむ事になる。

新たにインフルエンザに感染したサブマネージャーを含め社員やアルバイトスタッフの数人が欠勤した。

なんとか感染を免れたスタッフに無理を言ってシフトを変更してもらい、キャンペーンで来客数の多い時間帯の穴埋めをして、更に休んでいる社員の代わりに、薫自身が早番と遅番をする事で対応した。

薫以外の作業ができる社員スタッフも、サブマネージャーも休んでいるので、薫が休むわけにはいかない。

他の事は何も考えられないほどの目の回るような忙しさで、あっという間に1日は過ぎていく。

クタクタに疲れきって自宅に帰る頃には、日付が変わる直前になっている。

体を引きずるようにしてシャワーを済ませ、食事をする余裕もなく眠りにつく日が続いた。


薫が志信の転勤の話を聞いてから4日目。

薫は相変わらず何人分ものスタッフの穴埋めをするために走り回り、立て続けに入る作業のためにピットにこもっていた。

昼を過ぎた頃、オイル交換作業を終えた薫は、サービスルームで客に作業の説明をした後、作業伝票に日付を書き込むためにデジタル時計の日付を見た。

(今日は…2月8日…。)

その日付を見た途端、薫はハッとした。

(今日…志信が福岡に行くって…!)