薫はさっきの志信の言葉がまだ信じられなくて、部屋の中で一人、呆然としていた。
(志信が福岡に…。)
“それで薫は…どうするの?”
何も答えられない薫に向かって、志信は責めるような目で問い掛けた。
何も考えずに“ついて行く”と言えば良かったのだろうか?
だけど、今自分が置かれている状況を考えたら、それは志信をがっかりさせる事になるかも知れない。
(ついて行くって言って、後になってからやっぱり無理とか…もう少し待ってとか…言えないよ…。)
ずっと一緒にいられると、当たり前のように思っていた。
今は仕事が忙しくてなかなか会えなくても、元の仕事に戻れば以前のように一緒にいられると思っていた。
“今ある幸せがずっと変わらず続くと思ったらダメだよ。”
椿の言った言葉が、不意に脳裏をかすめる。
(だけど今は…自分の都合で仕事を投げ出すなんてできない…。)
(志信が福岡に…。)
“それで薫は…どうするの?”
何も答えられない薫に向かって、志信は責めるような目で問い掛けた。
何も考えずに“ついて行く”と言えば良かったのだろうか?
だけど、今自分が置かれている状況を考えたら、それは志信をがっかりさせる事になるかも知れない。
(ついて行くって言って、後になってからやっぱり無理とか…もう少し待ってとか…言えないよ…。)
ずっと一緒にいられると、当たり前のように思っていた。
今は仕事が忙しくてなかなか会えなくても、元の仕事に戻れば以前のように一緒にいられると思っていた。
“今ある幸せがずっと変わらず続くと思ったらダメだよ。”
椿の言った言葉が、不意に脳裏をかすめる。
(だけど今は…自分の都合で仕事を投げ出すなんてできない…。)



