ずっと、君に恋していいですか?

翌日、昼近くに目覚めた二人は、身支度を整えて出掛け、駅のそばのファーストフード店で軽い食事を済ませた後、電車に乗って初詣に向かった。

「電車で出掛けるの、初めてじゃないか?」

「ほとんど私の部屋にいるか、近所の店に歩いて買い物に行くくらいだもんね。」

「たまに遠出する時は薫の車だし…。」

たまに薫の車で出掛ける時は、薫が運転をする。

変わろうかと志信が言っても、薫は運転が好きだからいいと断る。

志信はそんな時、車は薫の物だし、自分の運転では不安なのかもと思ったりもする。

「薫、あの車はいつ買った?」

「本社に異動になってから。」

「なんで?」

「仕事休みの日に自分の好きな所に行きたいから。あと、休みの日に給油のついでに担当のSSに様子見に行ったりとか。」

「仕事熱心だな、卯月さんは。」

「どうせなら自分の担当のSSの売り上げに貢献したいでしょ?キャンペーン中の休日の客足なんかも気になるし。」

薫は休みの日まで仕事の事を考えているのかと、志信はため息をついた。

「オレも車買おうかな…。薫、月いくらくらいあの車のローン払ってた?」

「いや、ローンじゃなく現金で買ったから。」

「えっ、現金で?!」

(一人暮らしで、入社3年目に現金で車買えたのか?)