ずっと、君に恋していいですか?

夜遅くに自宅マンションに帰りついた薫は、ドアの前で鍵を開けようとして首をかしげた。

(あれ…?もしかして…。)

薫は慌ててドアを開けた。

灯りのついた部屋の中には、志信の姿があった。

「志信!!」

「薫、おかえり。」

薫は荷物を投げ出して駆け寄り、志信に抱きついた。

(待っててくれたんだ…。嬉しい…。)

「久しぶり。」

「うん…いつこっちに戻ったの?」

「少し前だよ。早く薫に会いたくてここで待ってた。」

「ありがとう…。すごく嬉しい…。」

いつもは夜遅く仕事から帰ると暗くて寒い部屋に、灯りがついていて志信がいる事がこんなに嬉しいのだと薫は思う。

「会うの年末以来だから、明けましておめでとう…だな。」

「うん。明けましておめでとう。今年もよろしくね。」

「こちらこそよろしく。」

年賀状のようなやりとりに、二人は思わず顔を見合わせて笑う。

「今夜はもう遅いから薫の部屋で寝て…明日、初詣行こう。それから、オレんち来る?」

「うん。」

「とりあえず…ビールでも飲むか。」