だって。私の部屋で2人きりになってキスをしていたら、先輩がしたいって言って。
初めてだったから怖かったけど、大好きな人だからと思って体を重ねた。
それからスズキ先輩はもっと優しくなった。
母の帰りが遅くても、私は寂しさを感じることなく、幸せな生活を送っていた。
でも、その幸せと引き換えに、学校生活は面白くなくなっていった。
やっぱのばらちゃんはモテるからね~、と仲の良い友達からも一線をおかれた。
あからさまなものではなかったものの、次第にクラスで孤立していった。
1人で休み時間を過ごしたり、教室移動をしたりするたびに、
『あいつハブられてんじゃん? かわいそう~』というような、まわりからの目線が私の心を刺した。
もちろんスズキ先輩のことは好きだったけど。
そんな日々を繰り返すにつれ、次第に、自分の気持ちが変化してしまった。
スズキ先輩さえいれば他に何もいらない! と思えるほど、私の心は強くなかったのかもしれない。
スズキ先輩と2人でいるところをあまり見られたくなくなって、
会わない時間が増えていって。
結局、先輩は別の可愛い女子に告白され、私はふられてしまった。
別れてからは、友達との仲も元に戻ったような気がした。
その数か月後、私は他のクラスの男子に告白された。
彼と次第に仲良くなり、いいところをたくさん知って、好きになってしまった。
仲の良い友達以外にバレないよう付き合い始めたけど、噂は回ってしまい。
その時はなぜか同じクラスのリーダー的なグループに目をつけられ、
物を隠されたり、文化祭の出し物で嫌な役を押し付けられたりした。
その彼氏とも、結局、卒業前に別れた。