静かな住宅街を2人で歩く。
ぐー、とお腹が鳴る音が隣から聞こえてきた。
「おなかすいた」
「確かに私も」
「ファミレス行く?」
「やだよ、こんな格好で!」
「じゃあ牛丼」
「……持ち帰りなら」
確か、今日はお母さん遅くなるって言っていたし、
一緒に食べてから帰ろうかな。
それにしても、私は完全に一吾くんのペースに飲まれている。
だけどそれが不思議と心地が良かった。
銭湯に行く前にコンビニで私のシャンプーセットや化粧水、歯ブラシなどを買っていた。
彼の洗面台にそれを並べると、2人暮らししているみたいでドキドキした。
浴室で制服の乾き具合を確かめてから部屋に戻る。
すでに一吾くんは床に寝転がっていた。
「もーそんなとこで寝たら体痛くするよ」
「んー」
ああ全然動かない……。

