「ふぅ~」
思わずため息をついてしまう。
しかし、さっき見た映像が頭の中にぽわわ〜んとよみがえってくる。
私は頭を振ってそれをかき消そうと頑張った。
膝の上ですやすやと眠っている一吾くんを見る。
……そ、そりゃー大好きな人だから。
ちょっとはぎゅっと抱きしめ合ったりしたかった。
でも、一吾くんは私の父との約束を引き続き守っている。
あのマンション――ストロベリーフィールドでの最後の夜、一度だけ体を重ねたことはある。
ちなみに彼の中では、あれは私から誘ってきたからセーフ、ということになっているらしい。
イチゴをくわえたままの私にキスしてきた一吾くん。
2人でその果物を噛み潰した感触を思い出し、ぎゅっと体が熱くなってしまった。
同時にさっきのえっちな映像も再び思い出してしまう。
って、いやいやいやいや!
何で私はもんもんとしているんだ!? 男子か!?
私は妙なドキドキを抱えたまま、芸能ニュースを見て時間を過ごすこととなった。

