「すーすー」
部屋には静かな寝息だけが響いている。
今はなるべく一吾くんを休ませてあげたい。
でも、この体勢だと動けないなぁ……。
とりあえずテレビでも見ようと思い、ソファー前のテーブルに片手を伸ばしリモコンを手にした。
電源を押してチャンネルを回すと……
きゃーーーーー!!
大きなテレビ画面に、はだかの男女が濃密に絡み合うシーンが!!
何てお約束な展開!!
チャンネルを変えなきゃと思い、慌ててリモコンのボタンを必死に押す。
しかし、画面は変わらず、えっちな声がどんどん大きくなっていく。
ぎゃーー!! 間違えて音量のボタン連打しちゃった!!
落ち着け、落ち着け、私!
音を下げ、チャンネルボタンを押すと、ようやくワイドショーにたどり着くことができた。
一吾くん起きてないよね? 大丈夫だよね?
「すーすー」
良かった、爆睡中だ。

