ごちゃまぜだった感情が、幸せな気持ちへと変わっていく。
私は彼から流れ込んでくる優しさを全力で受け入れていた。
どきどきと鼓動も激しくなる。
「本当は肩のあざ見つけた時、のばらのクラスに殴り込み行こうと思った」
「え……、それは絶対ダメだから!」
「うん。その前に准クンやみんなに相談してよかった」
一吾くんなら誰がやったんだよコラ的な感じで、本当に暴れかねない……。
ふー危ない、危ない。
「でもよく気づいたね。肩とか肘とか。一吾くん以外にはバレなかったのに」
「んーちょっとね。おれそういうのに敏感だから」
「へ? どういうこと?」
も、もしかして意外と私の体、結構見てる?
胸小さいとかたまに言ってくるし!
そう冗談っぽく言おうとしたけど、私は言葉を飲み込んだ。
「…………」
頭にのせられたままの手が、
ぽんぽんと2回、優しく置きなおされたから。
「ねぇ」
「ん?」
理由が知りたかった。
どうしてそんなに優しくしてくれるのか。
なぜ傷のことにすぐ気づいたのか。
そして、どうして彼だけがここに戻ってきたのかも。
「もっと話してほしいな。一吾くんのこと知らなさすぎるよ、私……」
「…………」
一吾くんは無表情のまま私を見つめた。

