倉庫内に響いたのは、人が勢いよく倒される音。
かまわず私は不規則な呼吸をしている彼女に馬乗りになった。
その顔めがけて思いっきり右手を振り下ろそうとした、
その時――
パシッとその手は誰かに止められた。
「ちょっと! 邪魔しないで!!」
「のばらちゃん……もういいでしょ。勝負ありってことで」
急いで振り返ると、私の腕を強くつかむ尚紀くんがいた。
「え……? はぁ、はぁっ」
私はようやく我に返った。
一体、私は……何を?
見下ろすと、苦しそうな呼吸をするナズちゃんの姿があった。
うわぁーーーーーーー!!
「ひっ! ごめんなさい! ナズちゃんごめんね!」
立ち上がり、私は必死になって彼女に謝った。
しかし――
「絶対許さない……っ。はぁっ。学校、はぁっ、いれなくしてやる」
倒れたままのナズちゃんは、浅い呼吸とともに言葉を発した。
同時に、男子たちがまわりに集まってきた。
コイツやられたくせにまだ言ってる。まじクズじゃね? という声がナズちゃんにかけられた。

