「離して!」
両足をばたばたしても、スカートが揺れて太ももが露わになるだけだった。
「うわー。やべー超興奮するー」
スマホのシャッター音が鳴る。
振り返り手を必死に伸ばしたけど、スマホはさらに高い位置に上げられてしまう。
「お願い! 撮らないで!」
悔しい。
ナズちゃんがそう簡単に謝るはずがなかった。
ナズちゃんが本当に謝ってくれるんじゃないかという期待をして、安易にここに来た私はバカだ。
「やめて。本当に……お願いっ」
じわりと目に涙がたまった、
その時。
ガチャ、と鍵が開く音とともに扉が開かれた。
薄暗い空間に、急に光が差し込んできた。

