その男子は私に近づき、両手を強くつかんできた。
「やめて! 嫌だ!」
「うわー。そういうのいいねー。燃えるね~」
抵抗しても力ではかなわない。
その間に、じゃーねーと手を振り、ナズちゃんは倉庫から出て行き扉を閉めた。
「あ、ちょっと待って! せっかくだし写真とっとこー」
そいつがスマホを準備している間に、私は急いで扉へ向かった。
しかし。
「……開けて! 開けてよ! ナズちゃん!」
ガン、ガン、と何度力を入れても扉は1センチくらいしか開かない。
鍵の仕組みはよく分からないけど、内側からは開けられないようになっていた。
「まー落ち着きましょーよ」と言って、その男子は後ろから私の肩に触れた。
嫌だ。気持ち悪い!
振り払おうとすればするほど相手の力は強くなる。
簡単に腕をつかまえられ、後方に引きずられた。

