ぼくらのストロベリーフィールズ








放課後の図書室で、准クンは自分の勉強をしながら僕の勉強も見てくれた。


わかりやすい准クンの説明によって、僕も少しずつ成績が上がった。



『あ、この問題集あげる。分かりやすいし一吾もやってみなよー』


『へー。ありがと』



准クンは有名大学の付属高校を志望し、


僕は手に職をつけようと地元の工業高校を目指すことにした。



問題集とにらみ合っている僕を見て、准クンはぷぷっと笑い出した。


何? と聞くと、俺たち更生してるねーと彼は口にした。



『別に。やり方が変わっただけでしょ』


『まーね。でもこれはこれで面白いかもー』



達也さんは自分は1ケ月で退学したくせに、高校は出ておいて損はねーぞと、何度も口にしていた。



彼が僕たちを簡単に抜け出せなくなる世界から守ってくれたからこそ、


今できることを必死にやろうと思った。



気がつくと、季節は秋になり受験勉強が本格化してきた。


准クンの指導のおかげで、僕の成績は合格圏内まで上がった。



1階の店がうるさく家では集中できなかったため、市民センターの机で閉館まで勉強した。



飽きたときは、ゆーたさんのライブを見に行ったり、リーさんの買い物につきあったりした。