ごちそうさまでした、とお礼を伝えてファミレスを出た。
ユメナさんたちはこの後、達也さんのお見舞いに行くとのこと。
『あの、1つ変なこと聞いていいですか?』
『ん? 何でもどーんとどうぞ!』
もうしばらく会えないだろうと思い、
僕は勇気を出してユメナさんに質問してみた。
『好きな人とのセックスって、他のと違いますか?』
ひゅんと風が流れ込み、ユメナさんは髪の毛を耳にかけた。
それから一瞬、びっくりしたような顔を僕に向けてから。
『……ぷっ。あははは! ごめん笑っちゃった。てか何? 他のとって。この遊び人が!』
と、ユメナさんは爆笑し、心愛ちゃんを両手でかかえた。
『きゃははっ』
心愛ちゃんもそれに合わせて笑い出す。
目の前で若い親子に爆笑され、僕は少し恥ずかしくなったが。
ユメナさんは、あたし他の人としたことないけど……とつぶやいてから、
『絶対違うと思うよ。だってすげー幸せな気持ちになるもん。生きててよかったって思えるくらい』
と、心愛ちゃんと微笑み合いながら答えた。
それから数週間後、達也さんはユメナさんと心愛ちゃんを連れて、この町を出て行った。

