ぼくらのストロベリーフィールズ



お父さんの新しい彼女と上手くいかない場合は、どうしたらいいんだろう。



お母さんのとこに行く?



いや、お母さんにはお母さんなりに新しい生活を始めているかもしれない。

あの浮気相手のおじさんとくっつくかもしれないし。



今は私だって高校生だし、

一吾くんや尚紀くんのように働くことだってできる。



「そしたら家を出るしかないよね。バイトしてお金ためて1人暮らしする」


「お前はそれで納得すんの? 寂しくないの?」


「……まぁ、そりゃ寂しいかもしれないけど」



そういえば。


中学の頃、お母さんが次第に変わっていったのは嫌だった。


でも、ちょうど私にも好きな人がいて、一緒に下校したり、遊んだり、キスしたり、幸せなこともたくさんあった。


家での苦しさを紛らわせるくらいに。



「だったら私も彼氏作って、その彼氏と一緒に暮らして幸せになる!」



「……は?」



一吾くんは眉間にしわを寄せ、固まってしまった。



奥の木々から、ぴーぴよぴよぴよ、と鳥のさえずりが降ってくる。



――うわ、もしかして引かれた!?



自分で言っておきながら浅はかな考えかなと、顔が熱くなる私。


それに対して、一吾くんは腕を口元に当てくくくと笑い出した。