「こっちのワンピはどうだ?」


「きゃー、そっちもいいねぇ♪これとか、どうかな?」


「んー……色がちょっとな。凪桜のイメージじゃねぇ。
こっちのスカートなんかは?」


「可愛いっ。でも……ちょっと短すぎるかな」



大好きなブランドの前で上機嫌なあたし。

アクマとも普通に話が出来ていた。




意外にもアクマは、あたしの買い物に真剣に付いてきた。



男性が言いがちの「何でもいーよ」の投げやりな態度ではなく。


一つ一つの服に、ちゃんと意見を言ってくれるので、張り合いがある。





あまりにも楽しくて、結局、4~5店舗は回ってしまい……


時刻は夕方になっていた。