「___やっぱり、死んだ理由だよね。
___航大には本当のこと喋ってもいいかな......?」
珍しく瑞希の声が落ちる。
俺は数秒考えて、
ここにはいない瑞希に答える。
「言ってみなよ」
「___でも航大なら大丈夫だよね。
___家に置いといた遺書には、死んだ理由は書いてないんだ。
___両親が傷つくかもしれないから。
___航大は知らないけど、私ね。両親の再婚を猛反対してたの。
___実はその時にお母さんっていうか、新しいお母さんのお腹には子供がいたんだって。
___私に教えないまま…私に気遣って...私が知らないまま中絶したの。」



