私の幼なじみが幽霊に恋をしたらしい




虚しく響く心の叫びに、
幽霊が優しく答える。



「聞いてください。
瑞希さんのロッカーの中に、
CDプレーヤーがあります。
その中に、航大さんへのメッセージが入っています」



「えっ...」



「私はもう成仏します。
最後の瑞希さんの願いを叶えられました。
もう悔いはありません」



見えないのに、何故だろう。
消えてしまったことを肌で感じた。