はぁと息を吐いた女性の幽霊は、 口を開いた。 「死期が近づいている人しか、幽霊は見えません。 死んでしまえば幽霊になるから」 「そうですか...」 「あっでも、その死の運命というか、 生きている限りは、何かが変わる事もあるし、」 「大丈夫ですよ。 そんな慌てなくても」