大のオバケ嫌いの桃は、 私の背中に顔を埋めるようにして、 私は小さい懐中電灯を手に、 恐る恐る足を進めた。 まずは私のクラスと思い、 通い慣れた教室の前で止まる。 相変わらず、 背中に隠れたままの桃をよそに、 ドアのガラスをのぞき込む。 私は息をのんだ。